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1197話

自分の幸せを追い求めるため、好きな人と一緒にいるため、彼女は何でも厭わないのだ。

「退職は面倒すぎるし、時間の無駄だ。今すぐ広南市へ行ってあのサッカー選手の治療をしなきゃならない。ワールドカップ前の復帰を目指しているから、これ以上遅らせるわけにはいかないんだ。君は自己都合退職でいいよ。その程度の給料は諦めても構わない、僕が養うから。僕たちの製薬会社が軌道に乗れば、使い切れないほどのお金が手に入るよ」と林小涛は言った。

「わかったわ、全部あなたに任せる。今すぐついていくわ」林小柔は林小涛との再会を得難いチャンスと感じ、二度と離れるつもりはなかった。病院での給料など、なくても構わなかった。

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