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1177話

「あなたの棋力は低すぎるから説明する気にもならないわ。言っても理解できないし、無駄よ」白雪湘は容赦なく言い放った。

「だったら早く行って解いてみろ!ここで大口叩くんじゃない。この局面が破れなかったら、お前の命はないぞ!」巫通地は怒り顔で言った。まさか一介の女に見下されるとは。彼女に頼って局面を解かねばならなかったからこそ、今すぐ一撃で白雪湘を消し去りたい衝動を抑えていた。

白雪湘はもう口論する気もなく、すぐに蔵剣室の石の扉へと向かった。

林小涛は白雪湘が局面を解きに行くのを見て、仕方なく彼女について石の扉へ歩き出した。もし白雪湘が仕掛けに殺されるなら、自分一人生き残りたくはなかった。死ぬ...