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112話

「何しに来たの?用でも?」林夢雨は呉東鵬を見ると、露骨に不愉快そうに尋ねた。隣人とはいえ、彼女は呉東鵬という人間に好感を持ったことは一度もなかった。特に昨晩、彼が自分の妻を売り渡すような真似をしたと知ってからは、さらに彼への嫌悪感が増していた。

「お前の義姉さんを探してるんだが、どこにいる?」呉東鵬は尋ねた。

「姉さんと義姉さん、それに小涛は朝早くから鎮に西瓜を買いに行ったわ。会いたいなら、そっちに行けば?」林夢雨は熱心に宿題に取り組みながら、顔も上げずに言った。

「そうか」呉東鵬は林夢雨の魅力的な背中を見つめ、不意に邪念が湧き上がった。この娘、随分と発育がいいじゃないか。隣の少女が大人...