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700話

その謎めいた女性は、茶館に座るといつも一杯の清茶を注文し、時折振り向いては秦越をじっと見つめることがあった。

秦越もこの状況に気づき、思わず視線を返してしまう。だが彼が見返すと、その女性はすぐに顔を別の方向へ向けてしまうのだった。

その女性は見たところ三十代半ばといったところか。距離があるため顔立ちははっきりとは見えなかった。

しかし、彼女の装いは非常に今風で、そのスタイルは一級品だった。豊かな胸元は大柄の花柄ワンピースに包まれ、立ち上がって歩き出すたびに驚くほどの揺れが生じるのだった。

時折、その女性が茶館を出て行くとき、その歩き方といったら、豊満なヒップが大げさに左右に揺れ動くのだ...