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673話

七彩大厦の前の広場を車で離れ、二つの交差点を通り過ぎると、程家の庭園へと直通する幹線道路に入った。

道の両側に並ぶ少し見覚えのある建物を眺めながら、秦越はどこか戸惑いを感じていた。

雌雄双煞がこの道に現れるかどうか、彼にも確信はなかった。だが、彼らが程雪瑶に手を下そうとするなら、待ち伏せるにせよ誘拐するにせよ、程雪瑶が行き来する場所でしか動けないはずだ。

心の中がどれほど霧の中にいるような気分でも、この一点さえ押さえておけば、程雪瑶を最大限に保護できるはずだった。

他に良い方法があるだろうか？

今回、秦越は車のスピードを最高まで上げなかった。闇雲に速く走...