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512話

秦越は徐彪に足を抱えられ、歩こうとしても動けず、彼を殴るのも不適切だと感じ、問題解決の望みを段天に託した。

段天が少し神妙な面持ちで、段崖を遠ざけるのを見て、秦越は彼に大した策はないだろうと思った。せいぜい徐彪を直接殺してしまえと言うくらいだろう。

だが、秦越は段天の知恵を甘く見ていたようだ。彼が口を開いたのは、なんと徐彪を仲間に引き入れろというものだった。

これが兄弟の言うことか?目を開けて兄貴を火の中に突き落とそうというのか?

本当にこの厄介者を仲間にしたら、これからの人生は台無しだ。何かあるたびに彼の言いなりにならなければ、こんな厄介な手段で迫られるだろう。結局は彼に引きずられて...