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417話

優可児は秦越のワイングラスに酒を注いだ。秦越は彼女がすでにグラスの半分以上を注いでもまだ止める気配がないのを見て、急いで彼女の手首を掴んだ。

「可児、もういいよ。赤ワインってグラスいっぱいに注ぐものじゃないだろ?」

「いやよ、わたし、いっぱいに注ぎたいの」

優可児はそう言いながらも、おとなしくしておらず、秦越の目の前でくねくねと身をよじった。胸の高い丘はブラジャーの遮りもなく、秦越の心を揺さぶった。手を放し、彼女にグラスいっぱいに酒を注がせた。

「可児、本来ならワインを飲んで西洋料理を食べるマナーは、君の方が詳しいはずだよ。赤ワインは少しずつ味わうもので、そんな飲み方じゃ耐えられなくな...