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404話

いわゆる思考が遠くに飛んでいるというのは、ただ上品な言い方に過ぎない。秦越にとって、彼が大量の漢方薬の処方を暗唱できること以外に、詩情画意について語り合うなど、少々無理があるように思えた。

秦越が考えていたのは、蕭将軍があっさりと火蟒派の三人を処刑したことだけだった。

あの連中が善人でないことは確かだ。だが確認も尋問もせず、指を弾くだけで命を奪えるというのは、まさに相手が持つ豪気と自信の表れだった。

秦越は思った。将来、自分もきっとそんな大舞台に立つのだと。その時は自分がボスとなり、善良な人々を害し、弱者を虐げる卑劣な輩には同じ手段を使ってやる。そして闇の中で暗躍するパーティーの殺し屋た...