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390話

秦越が軍営を離れる前、萧将軍は庄錦に彼を直接済州まで送り届けることを約束させていた。

しかし山を一つ越えただけで、庄錦は山を下りて近くの県城に着いたら彼を降ろし、自分で車を乗り継いで帰れと言い出した。

秦越は庄錦を睨みつけた。なんだよ、これは冗談か?この辺りがどこなのかさえ分からないし、携帯の電池も切れていて地図も調べられない。長距離バスに乗るにしても、どこから車を探せばいいんだ?

「庄錦、そんなに良心がないのか?萧おじいさんは俺を済州まで直接送れって言ったはずだろ。萧おじいさんに責められるの怖くないのか?」秦越は声を荒げて問い詰めた。

庄錦は軽蔑的に笑いながら言った。「秦越、一つ分か...