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39話

御曹司は今にも死にたい気持ちでいっぱいだった。百草堂の後継者である自分が、こんな場所で醜態をさらしているなんて、あまりにも面目が潰れる。

だが今は身動き一つできず、声も出せない状態で内心焦っていると、そこへ程雪瑶と厳取締役が出てきた。

程雪瑶は御曹司の様子がおかしいことに気づき、振り向いて秦升に尋ねた。「彼、どうしたの?」

秦升は微笑んで答えた。「さあ、わかりませんね。トイレに行って戻ったら、こうなってました。きっとパフォーマンスアートでもやってるんでしょう。そうだろ、兄弟!」そう言いながら御曹司の肩をポンと叩き、密かに真気を使って彼の定身穴と啞穴を解いた。

御曹司の体が突然自由になり...