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388話

三日前、山中で侵入者三人を捕らえた。庄錦の報告によれば、彼らは夜間に軍営の防衛線を突破しようとしたという。

秦越から見れば、これは大した問題ではなかった。軍隊がここに駐屯しているとはいえ、ただの通過点に過ぎない。軍が滞在できるなら、なぜ他の人間が山に入ってはいけないのか?

普通に考えれば、入山した者たちは精々山ウサギでも狩りに来ただけだろう。そもそも蕭将軍だって毎日ウサギ肉が供されているではないか。頭の固い庄錦は、むざむざ彼らを拘束し続けている。

そんな今になって蕭将軍を煩わせ、一将軍にこんな小事で決断を仰ぐなんて——大材小用もいいところだ。当時彼らを解放していれば、こんな面倒はなかった...