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384話

林蓉は振り向いて秦越の顔を見た。首長がこの最後の時間にこんな要求を出してきたのは、この悪ガキが何か悪だくみをしているのだろうか?

秦越は視線を逸らして別の方向を見ていた。

蕭将軍が林蓉に言ったことは、ほぼ彼の心の中で考えていたことそのものだった。これはいい、彼はついに自分の望んでいた目的を達成したのだ。

美を愛する心は誰にでもある。これは彼のせいではない。蕭将軍が言ったことであって、彼が直接林大美女軍花に要求したわけではないのだから、彼を責めないでほしい。

秦越は心の中でほくそ笑みながら、林蓉の蕭将軍への返事を待っていた。彼は思った、蕭将軍の言葉があれば、林蓉は断りたくても、恐らく渋々...