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372話

専門家のやや意味不明な言葉を聞いて、秦越は底なし沼に落ちていくような感覚に襲われた。

この野郎は人を害しているんだ。人命に関わる大事、二人の命が掛かっている状況なのに、こんなにも悠々と焦らない態度でいられるなんて。

頭蓋骨を開けたのに、弾片が見つからないだと？これはまさに天下の大笑い種、京華の専門家が妖怪を演じているとしか思えない。

秦越はどれだけ心の中で憎しみを募らせても、今は選択肢がなく、ただ耐えるしかなかった。今や蕭将軍の体は自ら気を吸収しているようで、彼が真気を送り込まなくても、その真気は二人の経脈の間を自然に流れ循環していた。

もし真気が二人の体内で循環するだけならまだ大きな...