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361話

庄錦は首長が自分に対して不満を抱いているように感じ、すぐに不安を覚えた。

首長が秦越を呼び寄せて並んで立たせたのは、自分を困らせるためなのだろうか?彼はずっと首長に忠誠を尽くしてきたのに。

首長の安全のため、庄錦はずっと馬前馬後、労を惜しまず尽くしてきた。秦越が彼の頭に銀針をたくさん刺しただけで、彼の苦労が水の泡になるというのか?

首長が口を開くなと命じたので、庄錦は口を挟む勇気もなく、弁解の機会すら失った。庄錦は頭を下げ、息を潜め、まるで叱られる子供のようだった。

蕭将軍は確かに秦越を褒め、突然彼が軍服を着ているのを見て、何となく好感を抱いた。

だが秦越にとってその言葉は褒め言葉で...