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353話

庄錦は主を守ることに心を尽くし、秦越は命を守ることに心を尽くしていた。

萧将軍の従者兼警護役兼参謀として、彼は決して将軍が不敬を受けるのを見過ごすことはできなかった。秦越が将軍の頭に銀針をびっしりと刺すなど、どうして安心できようか。

これは絶対に受け入れられないことだ。

彼の認識では、人間の脳は中枢機関であり、頭にこれほど多くの銀針を刺して怪我をしないなどと、誰が信じるというのか?誰か試してみたらいい。

だから彼は秦越に対して躊躇なく手を出そうとしたのだ。単に秦越に平手打ちされたからというだけではない。

しかし秦越から見れば、自分の知識を活かして将軍の怒りの炎を鎮め、英雄を早く機嫌よ...