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337話

その男が机の上の金を鞄に詰めているとき、秦越は無力感と怒りを覚えた。出す勇気があるなら引っ込めるべきではない。

金を出して見栄を張っておきながら、気に入らない一言で引き上げるとは、何の英雄だというのか？

秦越は再び椅子に身を沈めた。心の中で考える。七十七万か。この金額は大きいとも言えないが、少ないとも言えない。すでに持ってきたのだから、置いていくべきだ。どうして持ち帰らせることができようか？

しかし、なぜ彼が持ってきた金額は七十七万なのか？八十七万や他の数字ではなく？

この七十七という数字には何か意味があるのだろうか？

「あのさ、もう戻さなくていいよ、面倒くさいから」秦越は言った。「...