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268話

責任感というものなら、秦越はいつだって逃げたことがなかった。

遠い話はさておき、程氏グループに来てから、何度か問題が起きたが、どの時も危機的状況になって初めて事態を打開したではないか?

彼は信じていた。今回も例外ではないと。千里も離れた場所で薬材を探し、一度は失望しかけたが、最後には曲烟袋に出会い、一気に問題を解決できた。これだけでも、漢方医院の開設が確実だという証明になるのではないか?

秦越は立ち上がり、手のひらを広げ、目を真剣な眼差しに変えて言った。「お二人、私を信じてください。力を合わせれば、必ず成功します」

程雪瑶は彼の広げた手のひらを見つめ、それから吴秘書をちらりと見てから、...