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247話

薬材の売買について、段崖はもちろん詳しくなかった。

彼はいくつかの薬材を見分けることができ、薬効についても多少の知識はあった。しかし薬理学となると、秦越の前で腕を振るうようなものだった。

まして市場でどんな価格で薬材を取引すべきかなど、段崖にとっては全くの手探り状態だった。

中薬材の種類が多いだけでなく、市場での取引方式も実に様々だった。

重さで量るもの、斤単位で売買するもの、さらには車単位や束単位で取引されるものまであった。

同じ薬材でも、品質や生育期間、収穫時期、そして取引のタイミングによっても価格が異なってくる。

段崖に一人で売買させるどころか、市場を三周させただけでも、山積...