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194話

秦越はようやく理解した。美女が来れば一杯のビールをおごってもらえるが、男性の場合はまずお金を払ってからでないとサービスを受けられないのだと。

吴秘書が口元を押さえて笑うのを見て、秦越はむっとしながらそのドリンクチケットを受け取った。せっかく来たのだから、少しはお金を使わねばならない。金を使うのは些細なこと、美女の面目を潰すのが大事だというわけだ。

彼は吴という大美女について来たのだが、彼女の面子は自分の財布に縛られている。彼女を喜ばせたいなら、存分に楽しませなければならない。

レジに着くと、消費方式は三、六、九の三段階に分かれていた。秦越は少し考えた。ここに来たのは少し酒を飲むためだけで...