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190話

秦越の花を守る情結がいつ芽生えたのか、彼自身にもわからなかった。

程雪瑶に従って程氏集団に入ってから、目に留まり、ふと心を動かされた女性たちを、自分の勢力範囲に収めるようになったような気がする。

その感覚は言い表せない。まるで心の奥底で芽吹こうとしている小さな草のように、美女を守りたいという思いが突然生まれたのだ。

玄段位へと進もうとする修練者である彼は、毎晩真気を巡らせて小周天を運行させ、朝には精力に満ち溢れ、心身爽快になるだけで、後ろめたい邪念など一切なかった。趙焱たちの公子のように焦って寝所へと直行するような切迫した欲求など絶対に持ち合わせていなかった。

しかし趙焱が楚潇とのデー...