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173話

秦越がどれだけ不満を抱えていようと、どれだけ心の中で文句を言おうと、もはや誰も彼の態度など気にかけてはいなかった。

明らかに、警官たちは尤振升を知っているようだった。そうでなければ、何も尋ねることなく先に秦越を拘束し、それから尤振升に対して丁寧に話を聞くなどということはしないはずだ。

本来ならば、ここは程家の領域であり、彼らも程家に一目置くべきところだ。秦越は考えた。程家の老人の名前を出して彼らを脅してみるべきだろうか？

もし自分が程家の老人の名を出したら、程雪瑶たちが戻ってきたとき、自分を見下すのではないだろうか？老人は何よりも、虎の威を借る狐のような真似を嫌っていたのだ。

秦越は思...