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151話

冬は未開封の薬品を王院長の手に渡した。

袁厲はここを見て、顔に動揺の色が走った。薬品の二次鑑定となれば、異なる結論が出る可能性は否定できない。もし結果が異なれば、彼の手元にある報告書は紙屑同然になってしまう。これまでの細部は全て綿密に計算していたが、この一点だけは彼の想定外だった。

しかし、王院長は冬から薬品を受け取ると、一瞥してこう言った。「あなたがどのような立場であろうと、我々には同一ロットの薬品を二度検査する義務はありません。それは資源の無駄遣いです。お伝えしたように、袁副社長の手元にあるこの結果報告書こそが、我々が責任を持って提出したものです」

王院長が冬の同一ロット薬品の再検査...