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957話

妻は呆然としていた。絶望の中で何度も抵抗を試みたが全く効果がなく、ただ黙って耐え、歯を食いしばって耐え忍ぼうとしていた時に、こんな厚顔無恥な男がここまで恥知らずになれるとは、夢にも思わなかった。

自分の頭を下げさせ、見知らぬ男に揉まれている自分の胸を見るよう強要するなんて。妻は即座に強い侮辱感を覚えた。これはもはや恥ずかしさの問題ではなかった。

妻にとって、それはこの恥知らずな男に屈服し、この男に弄ばれることを望んでいるという態度を示すことに等しかった。だから妻は歯を食いしばり、この男の言う通りにすることを拒んだ。

数秒後、見知らぬ男は妻が額を車両の壁に押し付けたまま動かないのを見て、赤...