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595話

私の心は妙な感じで一杯だった。結局、車を動かして会社を離れた。

近所のファストフード店で適当に何か食べた後、家に戻ってタバコに火をつけた。

今日起きたことを思い返す。会社の趙敏という、長い間欲望を抑え込んでいた淫らな女が、まさか直接私に気持ちを伝えてくるとは。さらには狂ったように、トイレでひと時を共にするなんて。

このことを妻に話すべきかどうか、迷っていた。

正直なところ、あの時は心が動揺していた。趙敏が部署の副主任であることも、仕事上の関係も、それに彼女が私よりずっと年上であることも。

これらすべてが、心の奥底で私を興奮させる理由だった。

趙敏は副主任と言っても、正主任は心臓が良くなく、来年...