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521話

しかし、いつの間にか多くのことが思っていたよりも簡単に受け入れられるようになっていた。

妻は私の太ももに両手を置き、目の前で火照った身体を前後に震わせている。そして妻が淫らな声を放つとき、時折顔を上げて私を見つめる。

私と妻の視線が交わるとき、彼女の私への感情がまったく薄れていないことがわかる。相変わらず深い愛情に満ちている。

妻は真摯な眼差しで私を見つめ、愛情を滲ませながらも、同時に後ろにいる男の激しい動きに喘いでいる——この矛盾に満ちた刺激的な光景。

私たち夫婦には深い愛情が欠けているわけではない。唯一欠けていたのは、ベッドでの情熱と刺激だったのだろう。

私はこの常に興奮と挑発に...