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46話

もしかしたら、この愛情は彼自身にもよくわからないものなのかもしれない。

現代人はいつも肉体の渇望が先行するもの。彼の義理の妹に対する気持ちも、当然、愛情よりも肉体の渇望が強かった。だが、時が経つにつれ、肉体の欲求が満たされた後も、彼女への愛情がないわけではなかった。そうでなければ、何度も彼女を求めるはずがない。

彼は女性に執着するタイプの男ではない。彼の周りには自ら身を差し出す女性も少なくないのに、今では黎安のことしか考えられなくなっていた。

どうすれば自分の気持ちを彼女に伝えられるだろうか?

さっき彼女はあれほど冷たい言葉を言った。もう二度とチャンスはないのかもしれない。

江深は憂鬱...