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44話

「義兄さん、一体何がしたいの?」

彼女の言葉が終わらないうちに、逞しい義兄に抱き上げられ、彼の方へ向き直らされた。

江深は彼女をオフィスの机に押し付け、ここが職場だということも構わずに、彼女のスカートをまくり上げ、下着を引き下ろした。

江深の動きはあまりにも素早く、黎安が反応する間もなかった。自分の下着が脱がされ、いつでも挿入されうる状態になっていることに気づいたときには、もう遅かった。

江深は明らかに準備してきていた。この時間帯にオフィスにいれば発見されるリスクはあるが、素早く済ませれば、全員が退社する十数分の間に終わらせることができる。

今、江深はまさにそのチャンスを掴んでいた。

黎安は緊...