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330話

「ええ、事実ですね。でも、いやらしい話はいやらしい話として、本気にしなければいいんです。私たち姉妹は、あなたを裏切るようなことはしませんから」私はただ、こんなにも大胆になった小雅の姿に少し驚いただけで、別に彼女の態度をそこまで気にしているわけではない。人はこういう時になると、心の中の欲望や獣を全て解放するものだ。

驚くようなこと、常識では考えられないようなことを口にしても、特に不思議ではない。誰にでも他人に知られていない一面があり、時には自分自身さえ知らない一面もある。

心の中の獣を解放しなければ、自分がどれほど奔放で、どれほど情熱的なのかを誰も知ることができない。

あからさまな欲望も隠...