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285話

「それは普通の体液などではない。美人記者の純潔の証、処女の証である紅い雫だった。」

その瞬間、私の魂が震えた。感動のあまり、泣きそうになった。

これほど長い間、行為ができずにいたというのに、思いがけずこの高飛車な美人記者の初めてを手に入れてしまうとは。顔馨を女神として慕う男たちが、彼らの憧れるテレビ局の花が、私のような老人に壁に押し付けられて初めてを奪われたと知ったら、怒り狂って私を殺しに来るだろう。

そう考えると、言いようのない興奮が胸を満たした。特にこれまでの道のりで、顔馨が私に向けてきた冷淡さや軽蔑を思い出すと、その達成感は前例のないほど強烈だった。私は歯を食いしばり、再び腰を突き...