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26話

「江深は義理の妹の滑らかな足を撫で、九十度に持ち上げた。

江深はそれを見るだけで喉仏が上下し、ゆっくりとワインボトルを挿入した。

ワインボトルが入るのは男性とは違う。男性には体温がある。

冷たいボトルは確かに充実感をもたらすが、それ以上に異物感が強い。

義理の妹はボトルの不快感に唸った。「義兄さん、何を…痛い、痛いわ…」

「我慢して、リラックスして。すぐに痛みは引くから」義兄は頑なにボトルを握りしめたまま。

江深にとって、これが今夜、義理の妹に解毒剤を与える唯一の方法だった。さもなければ彼一人では、この底なしの毒を解くことなどできない。

黎安は義兄の導きに従い、少しずつ緊張をほぐしていった。

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