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15話

部屋に戻ると、妻は眠っていた。ベッドに横たわりながら、義理の妹の顔を思い浮かべると、体が耐え難いほど熱くなった。しかし、その欲望を発散させる場所はどこにもなかった。

「小さな誘惑者め」夜の静寂の中、彼は突然声を潜めて呟いた。

隣で寝ていた妻の黎麗翔は、夫が自分に甘い言葉をかけていると思った。以前、恋愛し始めたばかりの頃、彼女を抱く興奮の瞬間に、よくこんな風に彼女を罵ったものだった。

黎麗翔は男が彼女を抱きながら罵ることが好きだった。さらには、男に叩かれることさえ好んでいたが、そのような趣味嗜好は今まで夫に打ち明けたことがなかった。

昨夜、夫が久しぶりに彼女に情熱を見せたため、今日は太も...