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1250話

今年度、会社史上最大のプロジェクト契約を成立させた功績が認められ、本社の業務科で副科長級の小さなリーダーに昇進することが辞令に記されていた。

報奨金については、今月の給料と一緒に直接支給されるとのこと。

会社としては今までで一番の太っ腹な対応だった。この大型契約で会社の上層部も随分と興奮していたようだ。

これらの問題が解決したことで、私にとっては新たな人生の始まりとも言える。少なくとも今回本社に戻ることになって、趙敏のようなあばずれも簡単に私を下部組織に追いやることはできなくなるだろう。

その夜、まだ時間が早いと思い、すぐに家に帰らず、デパートに立ち寄って妻に数千元かけてロンジンのレデ...