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1177話

「そうなると、妻はきっと訳も分からないまま、ただボンヤリとペンペンの言うことを信じてしまうだろうな。結局、あいつは妻の信頼と好感を得るのが上手いんだから。妻は寝ぼけていたら、触られて目を覚ましても現実に何が起きているのか確認できないだろうし」

ペンペンは自分の頭をやや正面に向け直し、熱に浮かされたような欲望に満ちた瞳で妻を見つめていた。安らかに眠る妻の顔は魅力的で美しく、そのスタイルもまた火照るほど魅惑的だった。

この時、ペンペンの視線は妻の魅惑的な胸から離れていた。少し考えてみれば、彼はこの瞬間、常に妻の表情を見張っていなければならないのだろう。もし妻が少しでも目覚めそうな様子を見せたら...