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1170話

画面の中で彼はもはや携帯をいじったり小説を読んだりせず、ただベッドで寝返りを打ち続けていた。

長い間憧れていたセクシーな義理の姉と二人きりになれたこの少年は、全身からホルモンが爆発しそうで、今は絶対に眠れないだろう。

画面の中で鵬鵬が天井を見つめぼんやりしている様子を見ながら、彼が何を考えているのか想像もつかない。

漆黒の夜の中、録画映像を観察していると、今はとくに気にかけるべきことがないようだったので、マウスでゆっくりと早送りしていった。

画面の時間が進むにつれ、鵬鵬は不眠に悩まされているようで少しも眠気を見せず、その目には常に何かを熟考している表情が浮かび、心の中で何を企んでいるのかわから...