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1150話

「今日、鵬鵬が二つのサークルを退会させられて、大学での勉強状態もかなり悪いって言ってたの。彼の言い方だと、ちょっと自閉症っぽくなってて、周りとも馴染めてないみたい。だから夕食後ずっと彼とそのことについて話し合ってたのよ。話し込んでるうちに、あなたに電話するの忘れちゃったの」妻は小声で私に説明した。妻の説明を聞いて、私の心はかなり楽になった。

妻の話し方には何の異常もなかった。妻が嘘をつくときには、ごく微妙な変化でも私には感じ取れるものだ。今日はまだ出張の二日目だし、仮に何かあったとしても、鵬鵬が何か考えていたとしても、こんなに早く行動に出るとは思えない。

「鵬鵬は最近色々あったからな。誰だ...