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82話

女に手を出すなんて、あまり名誉なことではないが、今は他のことを考えている余裕はない。

夜の八時、一人の女性が虎子たちによって部屋に運び込まれ、ソファーで気を失っていた。山狼たちが女を気絶させてから連れてきたのだ。

「誰かに見られなかったか?」私は慎重に尋ねた。

「ご心配なく、強兄貴!監視カメラを避けて手を下しましたよ!」

「それならいい!」

私は女性の体を一瞥し、この女はまだ三十そこそこだと気づいた。なるほど、こんな女性なら馬山のような年寄りが惹かれるわけだ。

あの男はどうなんだろう。毎日こんな美人と一緒にいて、馬山のからだはもう空っぽになっているんじゃないか。

次は当然、馬山を...