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64話

私は長い間言葉を発することができず、心の中で葉芷と曾柔が私に言った言葉を繰り返し考えていた。

彼女は財力と権限を持っているのだから、薔薇会所の倒産をただ見ているはずがない。ここには必ず何か問題があるはずだ。

「小芳、何か知っているんじゃないか?」私は振り返り、目が小芳の豊満な胸元を掠めた途端、一瞬目が留まり、邪な考えが頭をよぎった。

かすかに漂う香りを嗅ぎながら、思わず小芳の体を抱き寄せていた。

抱き寄せられた小芳も経験豊富な女性だ。当然、私が何をしたいのか分かっていた。彼女は私の首に腕を回し、吐き出す熱い息が私の顔にかかった。

私は大きな手で小芳の体を撫で、両手がその高みに登ると、小芳...