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40話

義姉は話を聞いた途端、目に複雑な光が走り、それから曾柔の腕を引いて、とても親しげな様子を見せた。

しかし曾柔の続く言葉は、私をまた氷の窖に突き落とした。

「私は街から来たの、高林のことについて、強子と相談するために」

曾柔がそう言い出して、私は胸が締め付けられた。事情を説明しようとしたその時、義姉の態度が急に親切になった。

「本当?今度ご飯でもご馳走するわ。こんなに大きな助けをしてくれて、どうお礼を言ったらいいか分からないくらいよ!」

義姉はそう言いながら、顔には嬉しさが溢れていたが、私の心はとても苦しかった。

「お義姉さん、言うべきことは強子に全部伝えたわ。まだ用事があるから、先...