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26話

「葉子ちゃん、どうしてここに来たの?しかも男まで連れてきて?」

「えっ?この人、目が見えないの?」

その女性が立ち上がった。身長170センチほどの美女で、ビキニ姿のまま私の方へ歩み寄ってきた。

豊満な体が私の意識を引き寄せる。

ここでばれるわけにはいかない。そうなれば悲惨な結末が待っている。

私は視線をぼんやりさせ、さらには目を閉じて、静かにそこに立っていた。顔に熱い吐息がかかるのを感じる。

その女性が目の前まで来て、私の頬に顔を近づけた。とても近い。少し動けば唇が触れてしまうほどの距離だ。

私は口を開いた。「葉子姉さん、あなたですか?どこにいるんですか?」

手を伸ばして探ろうとしたが、思いが...