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148話

「続いて話をしながら、手探りで座席に座り、虎子を呼ぼうとした。

「あなた、先に出て行って。私は強子と話があるの」曾柔はより強引になったようで、虎子に直接退出するよう命じた。

今や副会長は私だし、虎子は私の言うことしか聞かない。曾柔は以前薔薇会所にいたとはいえ、虎子は彼女の言うことなど聞くはずがない。

私はすぐに仕方なく虎子に先に出るよう言い、座ったまま曾柔がこれからどんな話をするのか見守った。

「あなたの犬、結構忠実なのね」曾柔のこの言葉で私は完全に腹が立ち始めた。この一言で、目の前の人物が昔の曾柔ではないと確信できた。

「あなた、一体誰なの?」私は口を開いた。

「私が誰かって?なぜそんなこと...