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134話

「強子、薔薇会所での仕事はどう?何か問題でもあった?」劉怡然が尋ねた。

怡然姉の胸元に覗く雪のような白さが、はっきりと目に入る。あの柔らかさが形を変えそうなほどだ。思わず手を伸ばして触れてみたい衝動に駆られた。

薔薇会所での出来事を怡然姉に話した。結局、怡然姉は信頼できる存在だ。彼女がいなければ、葉芷と知り合うこともなく、今日の成功もなかっただろう。

だが話し終えると、怡然姉の表情が曇っていることに気づいた。信じられないという様子で私を見つめ、少し怒ったような表情を浮かべている。そんな姿がより一層可愛らしく見えた。

「あの葉子ったら何てことを!こんな危険なことをさせるなんて。あそこには...