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122話

「強さん、お姉さんはあなたが私のことを思ってくれているのは分かるわ。でも自分で外に出て仕事を見つけたいの!」

義姉さんがそこまで決意を固めているなら、僕は頷くしかなかった。ただ、王林の手の者に狙われるんじゃないかという不安が消えない。

一晩中考えたが、結局義姉さんのことをどう扱うべきか良い方法は思いつかず、成り行きに任せるしかなくなった。

それでも老狐(ラオフー)たちに人を手配して、常に義姉さんの後をつけさせることにした。誰にも義姉さんを傷つけさせないよう厳命した。

そうすることでやっと、義姉さんが一人で外出することを安心して見送れる。

翌日、薔薇クラブに戻ると、入り口に多くの警官が...