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981話

李二栓は震え上がり、目に恐怖の色が浮かんだ。

「村長、うちの村がどんな状況か、あんたも知ってるだろう。隣の石橋村は電気代が一キロワット三毛で、もし一家に電球が三つあれば、一ヶ月で十数元かかる。テレビなんかの大型家電を使えば、少なくとも八、九十元はかかるぞ!うちの村にとっちゃ、それが一番の出費になるんだ!」李二栓は理を説き始めた。

老村長は鼻で笑い、「電力会社がわしらの村に電気を通してくれたのは天恵じゃ。電気代は貧乏だろうと払わねばならん!」

李二栓は顔を曇らせ、もう口を開く勇気はなかった。

「それに、前に頼んだ用事はどうなった?なんでぐずぐずして今頃戻ってきたんだ?」老村長はいらだたしげ...