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963話

葉天明は四方を見回し、洞窟の中で蛇の姿を探していたが、その視線は時折、地面に屈んでいる楊桃姉さんの方へと向けられていた。

楊桃姉さんはいつも質素な服装をしているが、誰がその保守的な衣服の下に、艶やかで魅力的な肢体が隠されているとは想像できただろうか。

彼女の顔は風や日に焼けて少し黄ばんでいるものの、その肌は雪のように白く艶やかで、一点の曇りもなかった。

「蛇はどこだろう、見つからないな」

葉天明は探しながら、楊桃姉さんの体に近づいていく。目は蛇を探しているように見せかけながら、実際には楊桃の柔らかな体から少しも視線を外さなかった。

楊桃は頬を赤らめていた。彼女が葉天明の考えていることを知らない...