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961話

「楊桃は顔を赤らめていた。服はすでに濡れ透け、身体は煮えたぎるように熱かった。自分の半分隠れた姿が葉天明の目に触れたと思うと、彼女の胸の内に急に炎が燃え上がった。

恥ずかしさと困惑が入り混じり、彼女は両足をきつく閉じて、自分の秘部を隠そうとした。

葉天明は軽く咳払いをし、ぎこちなく笑いながら言った。「楊桃姉さん、安心して。洞窟の中は真っ暗だから、何も見えてないよ」

葉天明の言葉を聞いて、楊桃は恥ずかしさと苛立ちを覚えた。火はこんなに明るく燃えていて、洞窟は昼間のように明るいのに、彼がなにも見えないわけがない。これはまさに、いいところを見ておきながら知らぬ顔をするという奴だ。

ほのかに揺れる炎の...