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850話

その瞬間、彼の内なる獣欲が燃え上がった。

突然、彼は許晴を強く抱きしめ、唇を突き出して彼女にキスしようとした。「お嬢ちゃん、お前は本当に綺麗だな。こんな美人は見たことがないぜ。兄さんにお前を可愛がらせてくれないか？兄さんを気持ちよくさせてくれよ」

そう言いながら、黄守涛は許晴の服を引き裂き始めた。

許晴は恐怖に震え、激しく黄守涛を押しのけた。「離して！離してよ！この畜生！」

許晴はかつて馮老六という男に強姦されそうになったことがあり、それが心の傷となっていた。男性からこのような行為をされると、彼女は驚いた子牛のように暴れ出してしまう。

たちまち、黄守涛のオフィスは混乱に陥った。

黄...