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768話

「そう言いながら、張鳳仙は薬箪笥から薬を取りに行った。

張鳳仙の後ろ姿を見ながら、陳小虎はようやく胸を撫で下ろした。

彼は本当に張鳳仙が今日、無理やり自分とあんなことをするのではないかと恐れていたのだ。以前から、張鳳仙は自分とあんなことをしたがっていて、自分はすでに何度か言い逃れてきたのだから。

幸い、彼女は馮四姑とは違って物分かりがよく、これも陳小虎が彼女を嫌わない理由のひとつだった。

「二粒飲めば大丈夫よ。大したことじゃないわ。本当は、お爺さんにこの解毒薬を飲ませるつもりはなかったの。女と一晩過ごせば治るんだから。でも、お爺さんはもうあんな年齢だし、体も不自由だから、解毒薬を飲ませることに...