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695話

しかし、劉三の助けがあったことで陈小虎の負担は減った一方で、劉三の過去からの好みが原因で良くないことも起きていた。それは劉三が女色を好むことだ。以前は聚賢閣の花魁は小紅だったが、今は孫琳の到来で自然と孫琳がその座に就いた。劉三はかつて小紅を可愛がり、日頃から多くの気遣いをしていたのに、今や美しい孫琳を見ると、まるで手のひらに乗せるように大切にして、手放すことができないほどだった。気分が良くなると孫琳を呼び寄せ、ベッドで戯れるのだった。

そんな様子をすべて小紅は目の当たりにし、徐々に嫉妬の念が芽生え、それが恨みへと変わっていった。

しかし、自分が遊女に過ぎないという身分を理解していた彼女は、...