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551話

これは、体に触れた時に起きる反応の恥ずかしさを減らすためだった。

だが今日は、あの日の接触よりもさらに直接的だというのに、陳小虎の心には何の波紋も立たなかった。なぜなら、彼の心は今、義母のことで一杯だったからだ。むしろ、崔紫霞に自分の胸から離れてほしいという焦りさえ感じていた。

ようやく、崔紫霞は陳小虎の胸の温もりを十分に感じた後、顔を離し、そのまま許晴が働いているスーパーへと彼を連れて行った。

陳小虎はずっと感情を抑えていたものの、窓越しに許晴の姿を見た瞬間、胸の内に激しい感情の波が押し寄せ、涙が頬を伝って流れ落ちた。

彼女だ、間違いない。義母の容貌は、陳小虎の心に深く刻まれていて、一...