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528話

しかし、自分の出世と比べれば、自分の可愛い娘を他の男に差し出すなど取るに足らないことだ。権力さえ大きくなれば、女など後からいくらでも手に入る。孫琳一人どころか、十人だって見つけられるのだから。

そう考えると、侯典銀の心も次第に落ち着いてきた。

特に、これからすぐに陳小虎が孫琳の優しい抱擁に溺れた後、彼を通じて黄秀穎の弱みを握れると思うと、むしろ胸が高鳴るほどだった。

だが彼はまだ知らなかった。この瞬間、部屋の中で陳小虎が孫琳を弄んでいることを。

以前受けた侮辱から、陳小虎はこの女に対して憎しみを募らせていた。こんな機会が訪れたのだから、当然見逃すはずもなかった。

「もっと声を出せ、聞...